第9回 胎話コ-チへの道

本の執筆を始めてから、出版までに3年もかかってしまい、第8回を書いたあと、2年以上経ってしまいました。

前回は、お腹の子が望んだ自宅出産に対して、両親が珍しく家まで訪ねて来て、それだけは止めて欲しいと頼んだので、父の胸の内を思うと、押し通すことが出来なくなったところまででした。

そのときは逆子になっていたので、確かに、自宅出産では、頭がつかえても帝王切開に切り換えることも出来なくて、危険が伴うわけです。

それからは、毎日、逆子を直す体操をするとともに、お腹の子に、「逆子のままでは家で産めないから、頭を下にしてね」と話しかけました。

そして、次の出張助産師さんの検診のときに、手伝ってもらったら、くるっと向きを変えて、逆子が直ったんです。

これで、家で産める!と思いました。

「妊婦のわがまま叶えます」という出張助産師さんは、お産の時の希望を事細かに聞いてくれました。

私がお願いしたのは、以下のようことでした。

・好きな姿勢でいきむ(仰向けでいきむのは力が入りにくい)
・生まれたばかりの赤ちゃんがまぶしくないように部屋の灯りをほどほどの明るさにする
・生まれた直後に抱っこする
・へその緒の拍動が止まってから、父親にへその緒を切ってもらう

産後は一切手伝わないと母に言われていたので、週に2回ヘルパ-さんに来てもらって、家事をお願いすることにしました。

そうやって準備が整った出産予定日の二日前、阪神大震災が起こり、神戸にある夫の実家には、電話がつながらなくなりました。

第10回胎話コ-チへの道へ続く